H29年4月 桜

● 桜、櫻(サクラ)
 言わずと知れた日本の国花であり、広く日本人に愛されている花です。毎年春になると、開花を今か今かと心待ちにし、満開の見事な花を愛でて、散る桜にも風情を感じます。咲き始めたと思ったら、1週間ほどであっという間に散ってしまう、その儚さにさえ美意識を感じるのです。
 「あと何年生きられるのだろうか?」 こう問う代わりに「あと何回桜が見られるだろうか?」と言い換えるのも日本人ならではの感性です。
 ここ海徳寺の裏山には、見事な八重桜の並木道があります。ソメイヨシノとはまた違った風情で、4月の終わり頃に満開を迎え、それは華やかです。30年程前、地域の住人の方が苗木を植えられて、長年手入れを続けて来られました。開花前にはスポーツ少年団の子どもたちも清掃ボランティアをしています。今では、名所となり、訪れる方々を幸せな気持ちにさせてくれています。
  「散る桜 残る桜も 散る桜(良寛句)」








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